■「2004年ASMEデコミハンドブック日本語版」(詳細はこちらへ)

デコミハンドブック日本語版 米国機械学会(ASME)が2004年に発行した"The Decommissioning Handbook"の全文の日本語版です。
研究会活動の一環として2年にわたり翻訳しつつ演習発表した成果の集大成です。
日本語翻訳版の発行に際して、2009年12月にASMEの書面による許可を得ています。(2010年4月刊行)


■「大型機器の一体撤去vs分割細断の選択」の紹介(H26年度「演習」まとめ)

 原子力施設の廃止措置、又は、保修活動中、解体される機器は、処理又は処分施設への輸送のために、標準化されたコンテナーに入れるべく細かく分割切断されるか、一体撤去されたりいくつかの大型切断片に分割切断し撤去されたりしている。廃止措置の実績のある国々では両方のオプションが用いられており、経験もある。いずれのオプションを取るか決定する際の検討及び基準は複雑で、それら検討項目や基準には、輸送コンテナーの大きさの利用可能性や処分サイトのコンテナー容認基準及び線量限度のみならず、輸送、処分及び廃棄物受入基準(WAC)に係る法的及び規制上の要件や制限が含まれる。
 OECD/NEAの廃止措置&解体作業部会(WPDD)が作成した廃止措置関連の技術指針の1つとして「廃止措置から貯蔵、処分に至るまでの大型機器の管理(The Management of Large Components from Decommissioning to Storage and Disposal)」(2012年9月発行)があり、廃止措置において大型機器(蒸気発生器、加圧器、原子炉圧力容器と上蓋等)をどのような大きさで解体撤去し一時貯蔵又は処分するかを決定する上で検討すべき項目とその検討する上でのポイントを示すと共に、大型機器の解体撤去に実績を有するスペイン、ベルギー、スウェーデン、ドイツ、英国、フランス、米国での最近の大型機器管理の経験の概要が示されている。(詳細はこちらへ)

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■「性能指標を用いた廃止措置プロジェクト管理手法」の紹介(H25年度「演習」まとめ)

 原子力発電所サイトの終了状態(エンドステート)が決定されたならば、その状態に導くための廃止措置計画が策定され、廃止措置プロジェクトがスタートする。大型プロジェクトを効率よく管理するためのプロジェクト管理手法が開発されており、原子力施設への廃止措置プロジェクトへも適用され、成果をあげている。
 IAEA発行の原子力エネルギーシリーズ(Nuclear Energy Series)の中には、廃止措置プロジェクト管理において性能指標を用いる方法について解説したIAEA-NW-T-2.1「廃止措置における性能指標の選択とその使用(Selection and Use of Performance Indicators)」がある。その概要を以下に示す。(詳細はこちらへ)

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■エネルギーレビュー誌連載「原子力施設の廃止措置とはなにか」全15回

一般読者にも分かりやすい平易な言葉で解説しています。
≪例≫
【PLMと廃止措置】
 栄枯盛衰は世の習い,どのような施設にも寿命がくる。浅茅が宿の大昔は別として、現代では役割を終えた施設をそのまま残しておく訳にはいかない。周辺の住民に、また環境に、多大の負荷を残さないよう適切に処置することが、それを利用した人々の責務である。これは何も原子力施設だけの問題ではない。我々の周りに存在する全てのものや制度について言えることである。造るのみでなく、誕生から最終までの処置を予め計画した上で実行に移すことが21世紀の事業スタイルで、プラント・ライフ・マネージメント(Plant Life Management)と言う。この最終段階が廃止措置(デコミッショニング)である。
【廃止措置とは】
 原子力施設の廃止措置とは、法的には、役割を終えた原子力施設から課せられていた安全規制を削除することである。技術的には、施設から放射能を除去し、これにより建物又は土地を別の目的に有効利用するための行為であり、廃炉(解体)工事とも言う。除去された放射性廃棄物は、最終処分も含めて、適切に処理されることが求められる。加えて、作業者の放射線被ばく、廃棄物発生量や費用を、可能な限り低減することが望ましく、安全性と合理性を充分勘案した工事計画の策定が、廃止措置では重要となる。
●廃止措置の標準工程

 具体的に述べれば、高い放射線を出す機器設備の解体撤去作業では、遠隔操作機械(ロボット)が使用される。そのための計算機技術や切断技術など、様々な分野の技術が総合され選択されての工事となる。放射能の除去作業は、外科手術が患部の状況に応じて施されるのに似て、現場状況に応じて様々に工夫が施され実施される。この工夫は現場技術者にとって楽しい。簡単ではないが、不可能ではなく、技術的に未知な部分もないからである。  廃炉工事とは、経験の積み重ねが物を言う世界である。より大型・複雑な原子力施設の廃止措置に備えて、技術の改良・開発、知見の集積、更には精度ある費用評価なども含めてスキルを磨くところに面白味がある、今後の工学分野である。
●廃止措置に必要な技術の分類


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